こども発達支援教室アクア blog

神奈川県伊勢原市にある児童発達支援・放課後等デイサービス こども発達支援教室アクアのブログ

ごまかすしかない子供たち 2

 では、根本の原因である漢字の読みや、文字の視覚認知、言葉の意味理解が改善されれば、こうした発達障害のある子どものたちの「ごにょごにょ」等の音読の癖も自然と解消されるのかと言われれば、理屈としてはその通りなのですが、実際に指導するとなると、そう簡単なことではありません。

 

 まず、パターンとして身に付けてしまった「ごまかし癖」を直さないと、その壁に邪魔されて根本的な原因を取り扱うことが出来ないからです。

 

 短い文章からで良いので、きちんと発声して正確に読むことを心掛ける。そして、分からない場合もごまかさない。その場しのぎでごまかすよりも、少しずつで良いから正しい知識を身に付けた方が良いのだと子ども本人に理解してもらう。それらが出来るようになって初めて発達障害そのものの問題に取り組めるようになるのです。

 

 障害そのものは治せませんが、ごまかしのパターンが消失すれば正しく対応して状況を改善することは可能です。

 

 ごまかしのパターンを直すのは非常に根気のいる作業ですから、腕の立つセラピストの元で相当に厳しい指導を受けるのでない限り、週に1~2回の通常の指導だけではとても足りません。保護者や学校の理解と日常的な協力が不可欠になるのです。