こども発達支援教室アクア blog

神奈川県伊勢原市にある児童発達支援・放課後等デイサービス こども発達支援教室アクアのブログ

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

フラッシュカードの正しい使い方

某幼児教室の代名詞ともいえる学習法のフラッシュカード。 子どもの目の前で単語やイラストの書かれたカードを次々と高速で大量に提示し続けて、右脳で覚えさせるという学習法です。この学習法はフォロワーも沢山いて、発達障害のある児童向けに行なっている…

発達障害の分野における専門家 2

発達障害の分野に限っても、臨床心理士が実際に取り扱える領域は更に細分化されているのが実情です。 言語障害や言語療法のエビデンスを知らないまま、言葉の発達を促そうと手探りで介入していたり、言語発達の指導にABAという畑違いの技法を無理やり当ては…

発達障害の分野における専門家 1

発達障害を持った子どもや保護者と関わることが多い専門家として、保健師、保育士、臨床心理士(国家資格の公認心理士もありますが、まだ世間の認知度が低いので、この記事では臨床心理士に統一します)などがあります。他に言語聴覚士もいますが、絶対数が…

不注意や多動の対処法 2

学校の勉強や日常生活、対人関係について、私たちは日々の経験を通して様々なことを学んでいます。何かで失敗すると同じ思いは二度としたくないので、次からは判断や行動を変えようとします。 しかし、多動や不注意の問題を抱えた発達障害の子たちにはこれが…

不注意や多動の対処法 1

結論から言うと、いわゆる訓練での改善が難しいのが不注意や多動の問題(AD/HD)です。もし、服薬せずともナントカ療法や運動・整体・サプリメント等によってAD/HDは治るという療育関係者がいたら、ちょっと眉唾ものと疑った方が良いと個人的には考えていま…

ごまかすしかない子供たち 2

では、根本の原因である漢字の読みや、文字の視覚認知、言葉の意味理解が改善されれば、こうした発達障害のある子どものたちの「ごにょごにょ」等の音読の癖も自然と解消されるのかと言われれば、理屈としてはその通りなのですが、実際に指導するとなると、…

ごまかすしかない子どもたち 1

発達障害のある児童が「あやふや」な理解のまま先へ先へと進んでしまうことで、問題が先送りされて後々大きくなってしまうのは算数だけでなく、国語の場合でもしばしば起こります。特に顕著なのが音読です。 全く読めない訳ではない。けれども読んでいる最中…

宿題はつらいよ

発達障害の子たちが、学習の基礎をあやふやなまま先送りにしてしまう問題は、学校の長期休みの宿題にも見られます。 放課後等デイサービスで宿題をすることは原則的には認められていませんが、夏休みの宿題を自宅では決してやろうとしないという保護者の悩み…

取り扱い注意! プリント学習 2

その日によって出来たり出来なかったりする発達障害の子どもたちの、計算の途中経過を細かく見て行くと、1ケタの足し算・引き算や10の合成と分解、そして九九の理解があやふやな場合が多いです。筆算の手順が毎回微妙に違っていたり、独特なやり方をして…

取り扱い注意! プリント学習 1

私たちは伊勢原市にある児童発達支援・放課後等デイサービスであり、勉強だけを教える塾ではないのですが、最近は学校の勉強の遅れについてのお悩みが増えていることから、言語聴覚士のアドバイスなども取り入れて、より発達障害の特性に合わせた国語や算数…