こども発達支援教室アクア blog

神奈川県伊勢原市にある児童発達支援・放課後等デイサービス こども発達支援教室アクアのブログ

取り扱い注意! プリント学習 1

 私たちは伊勢原市にある児童発達支援・放課後等デイサービスであり、勉強だけを教える塾ではないのですが、最近は学校の勉強の遅れについてのお悩みが増えていることから、言語聴覚士のアドバイスなども取り入れて、より発達障害の特性に合わせた国語や算数の指導にも力を入れるようになりました。

 

 算数は、発達障害のあるお子さんの学習を指導していて、保護者と認識のギャップが大きく出やすいと感じることの多い分野の1つです。
 「筆算は分かっていると思う」「学校や塾では出来ている」と聞いていたお子さんに実際に問題を出すと、正解率が50%を割ってしまうことも珍しくありません。

 

 しかも、同じレベルの問題でも、日によって出来たり出来なかったりするのです。ある時は9割正解することができたのに、2~3日後に同じ問題で4割しか出来なかったということが起こるのです。全く出来ないのであればともかく、出来る時もあるのだから理解できているのではないかと保護者が考えるのも無理はありません。
 その結果、「(多分)分かっていると思う」といった印象が作られてしまうのではないでしょうか。

 

 公○や○研の教室のように、各自にプリントを渡して、記入し終えたら先生の元に持っていって採点してもらい、間違っていたらその場で正しいやり方を教わって、すぐ次のプリントに取り組む形式でのプリント学習は、発達障害の子どもにとって理解のあやふやさを残したまま先へ先へと進んでしまう危険性をはらんでいます。

 

 気づいた時には学習が行き詰まり、教える側もどこから手をつけて良いのか分からないといった状態に陥ってしまいます。更に、大抵の子ども達はその頃には学習に対する強い拒絶感や、ぼーっとしてその場をやり過ごすといった心理的に学習に取り組むのが困難な状態(二次障害)になっており、本来持っているはずの力も発揮できなくなっているのです。

 

2につづく